以前、貴金属を扱うお店に行った時のこと。
私は大好きな機械式時計に見入っていた。
現在、2つの時計を使い分けているのだが、
実はあと2つ、欲しいモデルが有る。
定番のデイトジャストのローマンインデックス、シルバー系文字盤と
ポルトキーゼクロノオートマティック。
安い買い物では無いので、お金に余裕が有れば、人生の節目にでも・・・と目論んでいた。
その日は休日なので、普段とは違う時計をつけて、そのお店へ。
店員に話しかけ、実際にその2つを付けさせてもらった。
店員は、私の時計を見ながら、ワクワクして色んな角度から眺めていた。
やはり時計好き同士、居心地が良い時間が流れる。
しかし、次の瞬間、一瞬にしてその時間は壊れた。
「ぶっちゃけ、ロレックスの文字盤だけ欲しいですよね。文字盤しか人に見えないし。」
この言葉に、正直イラッとした。
時計の価値は、ブランド名では無い。
何百もある金属を組み合わせ、時間を刻み、切り取る仕組み
つまり、内部のキャリバーにある。って思ってる。
時間を知るだけなら、携帯電話で良い。
見た目だけで良いなら、レプリカでも買えば良い。
機械式時計でなくても、見た目の良い安い時計はたくさんある。
機械式時計の本当の価値や、もちろん問題点も把握して、
お客さんに冷静な判断を促すのがプロだろう。
外見だけ装えば良いのか?
だから、客に住所変更届を出されても、いつまでも前の住所に送ってしまうんだよ。
だから、一歩踏み込んだ質問をされると困るんだよ。
専門家や製造メーカーじゃないんだから、うんちくのレベルは求めてないです。
また、一般的に贅沢品、嗜好品と呼ばれる商品を扱う以上、
もちろん、店員も、ある種の外見の装いは必要である。
何だって、見た目が大事なのは心から同感です。
ただ、客がブランド名だけで選ぶ痛々しい人種ばかりで無いことを知って欲しい。
ブランド名は、「基準・安心」以上でも以下でもない。
もっと、見えない価値に誇りを持って接客して欲しい。
そして、その価値を愛している事を伝えて欲しい。
私は店員に恵まれない。
新車の購入も、それで先延ばしになった。
高い買い物は、私の様な貧乏人は、信頼できる店、人から、したい。
高い買い物は、私の様な貧乏人には大義名分が要る。
時計のように二人で時間を刻みたいから、
お金を貯めて、5年後の結婚記念日に、妻とペアで先述の時計を買おうと想う。
もちろん、信頼できる店で。
ほらね・・・売上アップはCMじゃなくて、人的問題でしょ。
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